大国の掟
佐藤優著の「大国の掟」を読みました。
この本は大国の行動を歴史と地理の視点から読み取ろうという本です。
大国とは以下の国のことです。
- アメリカ・イギリス
- ドイツ
- ロシア
- 中東
- 中国
- 日本
それでは各国についてみていきましょう。
1.アメリカ・イギリス
現在のアメリカの孤立主義はかつてのモンロー主義への回帰であり、イギリスのEU離脱はかつての栄光ある孤立への回帰であると考えられます。
両国が孤立主義を選択することができるのは、どちらも海洋国家であるからです。海洋国家は大陸に関わるかどうかを選択することができるのです。
2.ドイツ
帝国主義下のドイツ、ナチス・ドイツ、EUはどれも東方への拡大をベクトルとして持っています。
EUの解体はドイツにかかっています。
3.ロシア
ロシアはユーラシア主義と緩衝地帯を重要視します。
4.中東
イランはペルシャ帝国へ、トルコはオスマン帝国へ回帰するでしょう。
5.中国
中国は海洋進出していますが、ウイグル自治区の問題があり、余裕がないでしょう。
6.日本
アメリカの弱体化によって、大陸からの影響を強く受けるようになっています。